スズキ・エンジニアたちは、2005GSX-R1000のためにまったく新しい軽量なアルミ合金製フレームを造り、サーキットでのハードなコーナリング時にライダーへのフィードバックと感触を向上させるべく、垂直、水平方向の剛性、そしてねじり剛性を見直しました。ステアリング・ヘッド、二つの主スパーの前半部、両側の上部エンジン・マウントは単一の鋳造部品を採用。さらに鋳造のスイングアーム・ピボット部に、二つのチューブのスパーを介して連結されています。各スパー部内部には補強リブを加えています。
ピボット・チューブ、フロント・デッキ、クロス・ブレース(左右渡し補強部)、そして両側のアームの前部を含めた、新設計スイングアームの前部は単一の鋳造部品として構成。スイングアームの内側と両側のアクスルシャフト・プレートも一体の鋳造部品として作られ、アームの外側はプレス製としています。溶接付けされたスイングアームは、新しいフレーム同様、その剛性は高精度な設計により実現しています。スイングアームの右側は、スズキ・アドバンスト・エキゾースト・システム(SAES)をより車体に近づけるべく造られ、バンク角を大きくしています。
ボルト付けされているシートフレームの支持部分は、チューブのレール部とプレスのクロス・ブレースを溶接したものに代えて、二つのアルミ合金製鋳造部品をボルトで連結。シンプルで軽量としました。
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